探偵は因果な商売

世間で起こっているトラブルは実に様々である

事件性がある案件から民事の範囲内での案件・男女関係のもつれ・ご近所トラブル・子供に関わる保護者間でのトラブル・セクハラ・パワハラ・仕事での人間関係。

以上のような「ご自分に関わる問題」は興信所の「素行調査(尾行調査・行動調査)によって解決可能」な案件であるといえる。

社会的に立場がある人物が自身で動いて情報収集するのは現実的ではなく、探偵や調査会社が多くの情報を代わって入手する現状にある。

多くの御依頼者はご自分の立場や世間体を考慮して探偵に支払う調査費用を必要経費と考えて決断し、ご自身の生活基盤を守る調査を行う選択をする。

今まで積み上げてきた自身のキャリアが崩れるようなトラブルは数多く存在し、ご自身一人の力で回避・解決する事は不可能な案件が多い。

しかも、今まで良い関係を築いてきた周囲の人物たちも、明日はライバル関係になることが現代社会では常識化している。

競争社会である以上、他の誰かが脱落しなければ出世が無いので当然の流れである。

ご自分に降りかかった火の粉はご自身で払うべく関係各所(探偵・興信所・調査会社)を利用し、生活や家庭を守るために必要なリスクマネージメントは現代では必要不可欠な状況である。

探偵や興信所に任せるというよりは、探偵や興信所に協力してもらうというイメージかもしれない。

違法調査

もしも、あなたが探偵に調査を依頼しようとお考えならば、必ず守っていただきたい注意事項が存在する。

難しいことではなく常識的な事なのだが「調査で得た情報を悪意の第三者に伝える」行為はしないでいただきたい。

探偵がこのような目的の依頼を遂行してしまった場合、「違法調査」となってしまい依頼人も罪に問われるのである。

ストーカー事件に関わる調査や恋愛関係のもつれから来る所在調査なども違法性が高く事情によってはお断りする案件である。勿論、DVで住所を隠して生活されている方に関わる調査も一切お引き受けできない法律違反である。

事件性や危険な調査と判断がつく案件は違法性が高いため探偵業法の範囲内で対応している探偵が殆どである。

もし、このような危険な調査を引き受ける探偵が存在しているならば「探偵をかたる人物」である可能性が非常に高い。

場合によっては詐欺師・詐欺会社等の可能性も考えられるので注意が必要である。

昔から「探偵」は悪人に利用されやすい肩書でもあるのだ。おかげで実際の探偵のイメージも悪化していく一方である。

業界の人間としては探偵のイメージ回復を願ってはいるが・・・そんな日が来ることは永遠に無いと思えてしまう探偵という職業が恨めしく思える。

世間のイメージが悪かろうが、真っ当な探偵を続けていくしかないのだ。

昨今、特に思うことなのだが探偵は「因果な商売」なのである。

依頼人を信用することから調査が始まるが疑ってかからなければならない場合も時としてはあるのも現実である。

探偵と依頼人でお互いに疑心暗鬼になっている時があるのである。

悪質な探偵もいれば、怪しげな依頼人もいるのである意味仕方がない。

油断していると依頼人に痛い目に合わされることもあるということを探偵は知っておかなければならない。

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